7.仏壇
ミソギの生活の中で最大の楽しみは、1日1回子孫の仏壇で食事供養を受けることである。位牌を通じて仏壇に上げられた食物の気を吸い、同時に子孫の顔を見るのである。そうして霊は幽界でミソギをし、執着心を捨て、罪・汚れが消えると霊界に上ることができる。
なお、詳細については当教団の研修を受講する必要がある。
仏壇・位牌の意義
仏壇は先祖霊が実際に来る家屋(食堂)であり、位牌は幽界の先祖霊が食事をしたり子孫を見たりするための用具である。霊界に住む霊は自分たちで1日2回食事を作って食べるが、幽界の霊は、神の掟により1日1回、子孫の仏壇で差し入れをしてもらうことしか許されない。差し入れは子孫の義務である。 だから、仏壇は全人類が一家に1つはぜひ必要である。お寺に位牌を預けたり供養を頼むのは間違いである。
仏壇や位牌は現界に生きている人間の気休めや、慰めや、飾り物ではない。先祖をしのぶ(拝む)場でもない。先祖を強く思い出すと、幽界でのミソギの妨げになる。仏壇や位牌は本来宗教とは全く関係のない性格のものであり、先祖霊と子孫が直接向かい合う場所である(だから、当教団では仏壇を「祖霊壇」と呼ぶ)。先祖をしのぶのではなく、食事を上げなければならない。
このようにして、現界の人間は霊の世界が存在することを常に心に留めておくことができるのである。
正しい仏壇
仏壇の形は何でもよいが、あまり豪華な仏壇だと先祖霊が居づらいので避ける。手製でも白木でもよい。
- 仏壇の高さは、家族で一番背の高い人が立って位牌の位置が目の高さに来るようにする。また、仏壇がガタガタしないよう、しっかりした台に載せる。
- 仏壇の中は蛍光灯(6W程度)をつけて明るくする。ロウソクの火では暗い。
- 戸を付ける。なければ厚手のカーテンでもよい。
- 壊れたところは修理する。
正しい位牌
札位牌(京中台、かすが等)を使用し、札の面は黒塗りにする(黒檀製の位牌でも)。文字は金色で、崩さずにはっきりと書く(楷書がよい)。文字は絶対に彫ってはいけない。また、あまり豪華な位牌は避ける。手製してもよい。
- 「○○家先祖代々之霊位」の位牌は絶対に必要。新家庭でも、死者がなくても先祖はいるからである。
- 死後10年未満の霊には個人位牌が必要(1人に1つ)。表に戒名だけ書く。「…妙法」「…霊位」等の敬称は省略する。命日は裏面に書き、俗名は書かない(過去帳に記しておく)。個人位牌は死後49日までに作り仏壇に入れる。
- 位牌の大きさ(高さ)は、「○○家先祖代々之霊位」を一番大きくし、個人位牌を1段小さくする。なお、個人位牌が複数ある場合は、生年月日の古い順(命日の順ではない)に段々小さくする。つまり、年上から年下になるほど小さくなるようにする。
- 位牌の並べ方は、「○○家先祖代々之霊位」を仏壇の中央に置き、個人位牌は一番年上の位牌を向かって右隣に、2番目を向かって左隣に、以下同様にして年の順に、「○○家先祖代々之霊位」を中心に外側に向かって交互に1列に並べていく(中が狭ければ2列になっても止むを得ない)。
- 死後10年経った個人位牌は「今後先祖代々の位牌を使ってください」などと断ってから仏壇から出す。
- 妊娠5カ月を過ぎて流産した水子にも戒名を付け、個人位牌が必要。
- 白木の位牌は死後49日間用の仮の位牌なので、仏壇には入れられない。
正しい供養
供養をするに当たり、仏壇専用の食器一式(お盆・茶碗・皿・コップ・箸などで小さい物)と、鈴(りん)・ばちを用意する。仏像、おまんだら、その他の飾り物は全て(故人の写真や遺品、遺骨等も)仏壇から出す。仏壇の中に入れてもよい物は、位牌の他には鈴・ばち、食事、および鉢植えの花(切り花は好ましくない)だけである。仏壇に花を入れるのは、幽界には花がないので仏壇に来たときに見たいからである。
- 線香を仏壇に上げては絶対にいけない。線香は煙いので、先祖霊は非常に嫌がるのである。香は本来、死体の死臭を消すために焚いたものであり、死臭のない仏壇に焚く必要はない。
- 毎朝、仏壇の戸(カーテン)を開け、蛍光灯をつけて「ご先祖の皆様おはようございます。今日も1日よろしくお願いします」などとあいさつする。このとき、お経等を唱えたり拝んだりしない。
- 食事は1日1回、家族が食べるのと同じ物を少量ずつ食器に盛り仏壇に上げる。水は湯気が出ないので、お湯の方がよい。また、お菓子等も上げると喜ぶ(箱に入れたままでは気が吸えないので箱から出す。また、果物は皮をむく)。ただし、タバコ、コーヒー、コーラ、お茶など、毒性がある物は一切上げない。
- 食事を仏壇に上げるときは、鈴を2回鳴らし「ご先祖の皆様、お食事を召し上がって下さい」などとあいさつする。このとき特定の個人の戒名だけ呼んではいけない。その霊しか食事できない。
- 食事以外には鈴は鳴らしてはいけない。鈴は食事の合図であり、食事は1日1回しかできない。
- 上げた食物は、30分経ったら断ってから必ず下げる。いつまでも仏壇に上げたままではいけない。下げた食物は食べてもよいが、他の食器に移してから食べる。
- 下げた食器は、洗ってから食器棚等に保管する。
- 夜寝る前に、「ご先祖の皆様、今日も1日○○家をお守り下さいまして、ありがとうございました。お休みなさいませ」などとあいさつして、蛍光灯を消して、戸(カーテン)を閉める。
- 食事供養は毎日行うことが肝要である。先祖霊はお盆や法要の時だけ来るのではない。
- 霊の洗礼期に突入してからは厳しくなり、食事供養をする期間は10年間となった。つまり、幽界でミソギをしている霊は10年以内に霊界に上がらなければならなくなった。
- 仏壇に他家の位牌を入れては絶対にいけない。先祖霊は「他家の位牌を入れてはいやだ」と訴える。仏壇に入れてよい位牌は、原則として直系の先祖、直系の家族で結婚(1軒持つ)前に死んだ人、および自分の子供である。
- できれば、人間の仕組み等を仏壇の前で先祖霊に話して聞かせるとよい。
- お墓には先祖霊はいない。先祖霊への報告はお墓ではなく仏壇でする。したがってお墓への供物は不要。ただし、お墓を掃除することは必要である。
先祖霊の戒告
仏壇・位牌・供養が正しくないと幽界の先祖霊は食事等ができないので非常に苦しむ。そこでこのことを子孫に分かってもらうために子孫に憑依したりその他の方法で戒告してくる。戒告とは、まず病気、特に消化器系の病気(胃病、胃潰瘍、胃ガンなど)にさせ、食事ができない苦しみを子孫に知らせる。消化器以外にも肩こり、頭痛、ノイローゼになることもある。また、位牌に文字を彫ると家族がケガ、仏壇が暗いと眼病、仏壇に他家の位牌が入っていると家庭不和などが起きる。戒告しても子孫が分からなければ、最悪命をなくすこともあり得る。先祖霊にとって食事ができるか否かは一番の重大事である。仏壇・位牌・供養を正しくしない限り、これらの戒告は続く。